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イーストリバーサイクルズ での出来事

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2010年 08月 02日

CINELLI について少々

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このたび新しく店をやらせていただくにあたり、新たなブランドも検討中なのですが、これまで自分が付き合ってきたブランドもいくつか継続してやっていく予定です。

その中のひとつがCINELLI
というわけで、簡単なブランドの紹介を少々。

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サイクリストであれば誰もが知っているイタリアの名門中の名門ですが、単なる名門ではなく、いい意味で非常に「微妙」なイメージを保ちながらとして今日までやってきているブランドです。
その「微妙」な部分とは、チネリが一環して持ち続けている、「伝統と革新」両方を重んじる姿勢に因るものだと思います。

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1948年にCino Cinelli 氏がイタリアのミラノで会社を興して以来、現代のロードバイクの基本となる製品を数多く世に出してきました。世界初のトゥーストラッププラスチックサドルビンディングペダルの開発、そしてロードバイクの基本形となった名車SUPER CORSA  等々。

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1978年に経営がAntonio Colombo 氏に渡ってからはさらにデザインの重要性が強まり、RAMSPINACI といった機能とデザインが見事に融合したパーツ類、超流線型トライアルバイクLAZER(上の写真) 等を発表。その斬新なアイデアは自転車のデザインを一新させてきたといえるでしょう。

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最近では、イタリアのロードバイクブランドとしては唯一、アメリカ西海岸から発祥したピストバイクのカルチャーと積極的につながりを持ち、ピスト集団MASH とのコラボモデルを発表したり、その関連のイベントに積極的に協賛したりしています。

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私は個人的に、古くて味わいはあるが使い勝手のよくないものとか、新しくて高機能だがデザインが味気無いもの、両方が好きではありません。
「伝統」も「革新」も両方なければ、面白くありません。

SUPER CORSA以外のCINELLIバイクは、伝統的なロードユーザーからすると邪道なのかもしれませんが、SUPER CORSA もその当時は邪道だったに違いありません。
そして、よくよく確認してみると、現ラインナップのCINELLI のカーボン製の最新フレームにも、他社のものと違って、どことなくクラシックで優雅な雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?

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CINELLI が一貫して追求しているのは、自転車そのものの機能やデザインだけでなく、自転車の楽しさであったり、それによって広がる豊かな人生であったりするのだと思います。
だから伝統を重んじ、かつ新しく、つまりかっこよくなければならないわけです

そんなCINELLI の考え方が、そして彼らが製作している自転車が、私は好きです。
店が開店しましたら、おかせてもらいたいと考えていますので、是非見にいらしてください。

by shun_okano | 2010-08-02 01:50 | CINELLI


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